自分のペースを守ると聞くと、どうのように感じますか?
自己中心的?
協調性がない?
いい意味でマイペース?
私たちは子供の頃から学校で、みんなの和を乱さないように足並みをそろえるようにと教育を受けますよね。
食事の時間も運動の仕方も勉強の仕方も、全てこの通りにしなさいと指導されました。
その通りにできていない、基準を満たしていないと、低い評価を付けられる。
しかし、そのやり方が全ての人に当てはまるわけではありません。
今、あなたは生きづらさを感じていたり、思うようにいかないと感じているのであれば
本来の自分のペースではない生き方をしているからかも。
あなた本来のペースがあることを知って、自分のペースで生きていくコツをご紹介します。
自分のペースを守ることの大切さ
あなたは自分のペースがどのくらいなのか、ご存じでしょうか?
自分のペースを守ることでどんな効果があるのか、マラソンの例で説明したいと思います。
あまりマラソンに興味や知識がないとしても、箱根駅伝なら一度は見たことがあるのではないでしょうか?
箱根駅伝のコースでは、心臓破りの坂と言われる、急な坂があるコースがあります。
そこを走る選手は、坂道でも強靭なパワーで駆け上ることができるスタミナを持っている選手が担当します。
坂道で他の選手を抜けるほどの能力を持っている人は、そう多くはないでしょう。
同じ練習メニューをこなしていても、スターツダッシュでチームのペースを作るのがうまい選手。
他の選手の動きを見て、ペースを維持するか、抜いた方がいいのか仕掛けることができる選手。
後半になるにつれて、ラストスパートをかけることができる選手。
同じマラソンという種目をやっていても、それぞれ得意なことが違います。
なので、全ての人が足並みをそろえて、全く同じペースで進むことは難しいのです。
同じことをしていても役割分担をして、自分が最も得意なことで和を保つのが本来の形なのではないでしょうか?
他人に気を取られるとペースが乱れる
私たちは、他人の評価・常識・世間体などから、監視されているかのように気にしてしまうことがあると思います。
自分の本音より、世間や誰かから受ける評価を優先するクセが付いている。
他人や世間に気を取られていると、自分のペースを保つことができないどころか、自分のペースがわからない状態になってしまうのです。
ここでも、マラソンの話をしますが、試合の当日は誰もが体調が万全というわけではないでしょう。
プレッシャーに弱い選手や、連日の練習で疲労がたまっているかもしれません。
その状態でレースが始まると、自分が思っているより、周りのペースが速い。
このままでは、上位入賞できないかもしれない。
自分のせいでチームが負けてしまうかもしれない。
このような焦りや不安な気持ちが出てくる場面は、経験があるのではないでしょうか?
この時に、無理をして、他の選手にペースを合わせてしまうことで自分のペースが乱れると
自分の本来の力を出し切れずに負けてしまったりするのです。
ラストスパートが得意なのに、最初のスタートで焦り、スタートダッシュにエネルギーを使ってしまう。
そうすると、本当に自分が得意な場面で力を発揮することができなくなってしまいますよね。
これと似たことが、多くの人に起きていると感じます。
自分のペースを保つためにできること
人生や生き方にも、自分のペースがあります。
まずは、自分のペースがどのくらいなのか知る必要がありますね。
方法としては、
- 他人は他人、自分は自分と割り切る
- いろんなやり方を試す
- 「~であるべき」という考え方をやめる
- 自分にとって本当に必要なことなのか見極める
自分の考え方や解釈の仕方を変えてみると、ぐっと楽になりますよ。
割り切って、いろんなやり方を試す
他人には他人のペースがあり、あなたにはあなたのペースがある。
仕事をしていれば、必ず自分のやったことに評価が付き、時にはもっと努力しろと言われてしまうかもしれません。
そう言われたときは、別の方法を試せばいいのです。
その評価をしてきた人と、同じやり方で上手くいくとは限らないのですから。
良くない評価が付いたから、自分はダメだと落ち込むだけで歩みを止めてはいけません。
別の方法を試すだけでいいんです。
それは、やってみないとわからないこと。
上手くいく人とそうでない人の違いは、試行錯誤しているかどうか。
常にベストを尽くす努力は止めてはいけません。
「~であるべき」という考え方をやめる
完璧主義であったり、自分ルールが多いと、壁にぶち当たる場面は多いかもしれません。
自分のやり方がパターン化することは、合理的・効率的でもありますが、一片通りになってしまい、イレギュラーに対応できなくなってしまいます。
時には、多角的な視野で対応する柔軟さが必要ですよ。
自分ルールから離れてみると、意外とすんなり進むことがあります。
本当に必要なことか見極める
「みんながやっているから、自分もやる」
「みんながやっているのに、やらないと仲間外れになり、取り残されてしまう気がする」
周りに合わせて、自分のやることを決めているということはありませんか?
「そんなに楽しくもないけど、とりあえずやっておくと安心できる」
もし、このような感覚があるとしたら、本当はあなたにとって必要のないことかもしれませんよ。
大事なのは、自分がそれをしていて、心から楽しい!ワクワクする!これをせずにはいられない!というほど、楽しめているかどうか。
周りに合わせて、自分の行動を決めていると、無駄な時間や労力を使っていることがあります。
そして、その行動は自分の焦りや不安な気持ちを、誤魔化すためにしている行動だということも。
そんな焦りや不安を感じる必要はありません。
自分がこれでいい!これが好き!という気持ちを大切にできると、
周りと違っていても不安を感じることが無くなっていきます。
自分のペースを守っていくことが心地が良く、自信が持てるようになっていきますよ。
まとめ
あなたのやることや人生には、そもそも順位や優劣はありません。
自分のペースで走ることがとても大事なことです。
必要以上に焦ったり、他人に惑わされない。
あなたがやりたい・こうでありたいという気持ちに素直に従うと、自然と自分のペースで進めるようになっていきますよ!
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