あなたやあなたの身近な人に、えくぼがある人はいますか?
または、死んでも忘れたくないと思うくらい好きな人はいますか?
サイトのタイトルになっているえくぼですが、調べてみると、各国で言い伝えがあることがわかりました。
特に中国のえくぼに関する言い伝えは、切なく一途な想いが込められていたりと、素敵なエピソードでした。
ほっこりをおすそわけしたいと思います。
中国の言い伝え
人間は死んだ後、「あの世」へ行くと言われていますね。
日本では、お花畑が広がり歩いていくと三途の川がある…という話しはよく聞きます。
中国でも日本で言われているような、『あの世』があります。
人が死んだ後、冥界に行きます。
鬼門(きもん)という魂が通る門をくぐると、黄泉路(よみじ)という路があります。
黄泉路には彼岸花(ひがんばな)がいっぱい咲いていて
路のはずれには「忘川河(ぼうせんが)」という河が。
河には此岸(しがん:この世)から彼岸(ひがん:あの世)へ渡るための奈河橋(なかきょう)という橋がかかっています。
橋には孟婆(もうば)という女性の番人がいます。
孟婆はここを通りすぎる人に「孟婆湯(もうばとう)」を飲ませます。
孟婆湯とは別名「忘情水(ぼうじょうすい)」ともいい、
飲むと前世や今世でのしがらみを忘れ、愛する人、恨み、情、全て消えて忘れることができます。
そうすることで、未練をなくし、次の輪廻転生のために心を空にしていくのです。
ただ、必ずしも「孟婆湯」を飲む必要はないのだそう。
今世で「来世でも一緒になろう」と愛する人と約束をしていたり、
「今までの幸せな思い出を忘れることはできない!」と
拒否したくなる人もいるでしょう。
孟婆は拒否した人の体に印を付けるのですが、その印が『えくぼ』なのです。
孟婆湯を飲むのを拒み、えくぼを付けられた人は必ず忘川河に飛び込んで、
氷のように冷たい河の中で、千年の間耐え続けなければならない試練を与えられます。
水に入っている間は、橋を渡っていく人たちの様子を見ることができるのだそう。
その人たちの中には、千年間耐えて、再び会う事を誓っている恋人が通ることもあるでしょう。
千年もの間、他の人たちは何度か転生をしていることになります。
何度も想い続けている恋人が、孟婆湯を飲む姿を見ることになるのです。
相手にも自分を忘れて欲しくないという気持ちがある一方で、
愛する人にまで、冷たい忘川河の中で、千年耐える試練を受けさせるわけにはいかないという
葛藤や悲しみを同時に抱きます。
千年の試練に耐えた者だけが輪廻に戻ることができ、
転生した後は、前世の記憶に従い、千年の試練に耐えた証の『えくぼ』をつけて、
前世の恋人を探すのです。
もしあなたの周りにいる、えくぼがある人は、あなたの前世の恋人や家族かもしれません。
または、千年も想い続けた大切な誰かを探しているのかもしれませんね。
とても強い心と愛を持っている『えくぼがある人』を大切にしてあげてください。
日本のえくぼの言い伝え
「神様が、赤ちゃんのあまりの可愛いさに、ほっぺを指でツンツンとした跡」と言われています。
この言い伝えから、えくぼがある=可愛い人というイメージがついたかもしれませんね。
その他にも、
えくぼがある人は、「親孝行な人の証」
前世で親をしっかり食べさせたので、今世では、一生食べるものに困らないのだそう。
「あばたもえくぼ」
という、ことわざを聞いたことがありますか?
意味は
という意味です。
”あばた” とは天然痘が治ったあとに、皮膚に残る小さなくぼみのこと。
好きな人であれば、どんな欠点も長所に見えるということですね。
アメリカのえくぼの言い伝え
「生まれる前に天使がキスをしてくれた証」と言われています。
健やかに育つようにと、願いを込めてくれたのかもしれませんね。
実はアメリカでは、えくぼを美容整形で作るのが、密かに流行っているとかいないとか!?
手術をしてまで欲しいと思うほど、縁起のいいものだというのがわかりますね!
ヨーロッパの言い伝え
ヨーロッパでは「神様からの守護を受けられるように、天使が与えた印」という意味が込められているそうです。
アメリカと似ていて、どちらも、神様や天使から祝福されている幸運な人のようですね!
もう一つ言い伝えがあり、それは『腰えくぼ』について。
『ミカエルの菱型』や『ヴィーナスのえくぼ』と言われています。
ミカエルとは大天使の名前で「神に似た者」という意味があるそうです。
大天使には四大天使とされる4人の天使がいます。
ミカエルは、天使の中でリーダーのような役割を果たし、最も神に近い存在として敬われています。
ヴィーナスのえくぼとは、腰の部分に左右対称に出るくぼみのことです。
ヨーロッッパでは美の条件の一つなのだそう。
また、アイルランドでは「えくぼは幸せの象徴」と言われているみたいです。
えくぼがある人の笑顔は見ているだけで、癒されますよね。
まとめ
えくぼがある人は、神様や天使から祝福された人、親孝行をした徳のある人、という言い伝えがあることがわかりました。
なんだか、得した気分になってしまいます。
しかし、えくぼがないからと言って、神様に守られていないわけでも、徳がないわけでもありません!
不公平だ、自分は運も人徳もないと感じることがあるかもしれませんが、
神様は乗り越えられない試練は与えないと言われますよね。
自分の不幸ばかりを見るのではなく、すでに有る豊かさに目を向けましょうというメッセージでもあるかもしれません。
あなたが当たり前と思っていることこそが、他の人から見ると羨ましいと思うこともあります。
あなたには、どんな ”えくぼ” がありますか?
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